
さあ、木も手に入った。
道具も揃った。
本も読んだ。
電動の糸鋸まで買ってしまってるし。
そろそろ、1本くらい出来上がってもいいよね。
で、これがマイファーストスプーンです。


んーーー。 悲しくなるくらい、ブサイクちゃんですね。
思った形にならないので、どんどん彫り進んでしまうのね。
そうすると、どんどん薄くなっていってしまうの。
もう、向こう側に突き抜けちゃうよーーーーってところまで。
彫るってことは、本気の一発勝負なのだよ。
そこ、わかってますかね?
と、自分の心に問いかけるも、邪心の塊なので、無駄な彫りが進んでしまうのですよ。
粘土みたいに足りないところに足せればいいのに。
とか思ってみたり。
おかげで、仕上がっていないスプーンやナイフばかりが増えていく。。。。
気分転換に、枝を彫ってみたりしたこともあって。
春に、お花屋さんで買った観賞用の桜の枝が、
花が終わったあとも、なんとなくいい香りがして。
このまま捨ててしまうのはもったいないなあと思って、
ほそーい、バターナイフを作ってみました。
枝の形をそのままに。
ヨレもいい感じに。

彫り終わったら仕上げは、オイルで。
クラフトフェアで出会った木工作家さんに教わったところによりますと、
口に入れて大丈夫なオイルであれば問題ないよ、サラダ油だっていいくらい、と。
その他、オリーブオイルやくるみオイルなんかもオススメと。
02で紹介した「やさしい木彫りのほん」(※)でも、
くるみからくるみオイルを作る方法も解説されています。
そして、もうひとつ。
木材を買いに行ったお店で、店員さんに聞いてみると、
体に無害な無味無臭のオイル「オールドビレッジ 木製食器用オイル」というものをオススメされました。

236ml入っていて1638円です。
これならいろいろ安心ね。
それでも、漆仕上げのようなわけにはいかないので、
オイルフィニッシュの木のスプーンは水に浸しておいたりしちゃ、ダメですよ!
さっと汚れを取ったらすぐに水分を拭き取って保管しましょうね!
使用頻度にもよりますが、1週間に一回とか、一か月に一回くらいは、
オイルを塗り込んであげて使っていくと長持ちすると思います♪
そして、今、作りかけの小さめ珈琲スプーン。

いつ完成することやら。
いつかはこんな美しいスプーンが作れるといいな。
と、夢は大きく。


芸術作品のように美しい、うっとり。
また、木彫り部の様子など、こちらで紹介していきますね。
(※)木彫りの本

やさしい木彫りのほん
文/写真:寺居和美